殿城ゆう。
仲吉友彦。
ボクらのクラスメイトが立て続けに二人も行方不明になった。
殿城ゆうについては一週間前から、仲吉友彦については三日前から警察なんかが一生懸命探してるけどまだ見つからない。
「コレは連続誘拐事件だとおもうんだ」
放課後の教室の隅でこっそり集まったメンツが、そう切り出したボクを見上げる。
「ゆっぽん…そ、いうの簡単に決めつけちゃいけ、な、いとおもうんだ」
怯えたようにミカがそう言って、カタカタカタ小刻み震えて隣に座っていた勉の顔色をうかがう。
「そうだよ、ゆっぽん! 勉の前でそんな事いうなよ!」
側でスマホいじってたケントが、不機嫌そうに肘でボク脇腹をこずいてじっと睨む。
「…」
勉は俯いたまま、何も言わない。
「…そっか、勉は友彦とは最近まで仲良かったけ?」
「ゆっぽん!」
ミカがボクを怒鳴る。
「なに? ボクなにか間違った事言ったか?」
ボクの問いにミカが口ごもって、勉に『こめんね、ゆっぽんに悪ぎはないんだよ』っと何故か謝った。
なんだ?
ボクは何か間違った事を言ったのかな?
仲吉友彦。
ボクらのクラスメイトが立て続けに二人も行方不明になった。
殿城ゆうについては一週間前から、仲吉友彦については三日前から警察なんかが一生懸命探してるけどまだ見つからない。
「コレは連続誘拐事件だとおもうんだ」
放課後の教室の隅でこっそり集まったメンツが、そう切り出したボクを見上げる。
「ゆっぽん…そ、いうの簡単に決めつけちゃいけ、な、いとおもうんだ」
怯えたようにミカがそう言って、カタカタカタ小刻み震えて隣に座っていた勉の顔色をうかがう。
「そうだよ、ゆっぽん! 勉の前でそんな事いうなよ!」
側でスマホいじってたケントが、不機嫌そうに肘でボク脇腹をこずいてじっと睨む。
「…」
勉は俯いたまま、何も言わない。
「…そっか、勉は友彦とは最近まで仲良かったけ?」
「ゆっぽん!」
ミカがボクを怒鳴る。
「なに? ボクなにか間違った事言ったか?」
ボクの問いにミカが口ごもって、勉に『こめんね、ゆっぽんに悪ぎはないんだよ』っと何故か謝った。
なんだ?
ボクは何か間違った事を言ったのかな?