「お風呂場♪ お風呂場♪ よいしょ♪ よいしょ♪ うーん、重いね友彦君♪」

 玄関が真っ赤。
 でも血がついたのは玄関のタイルと戸のガラスと靴箱と…あーライトも少し。

 「うーん…あと廊下もぉ~お風呂場まで血だらけになるね…」

 でも、今は…ふふ♪

 お風呂場に友彦君を入れてー用意しておいたおっきいクーラーボックスの上に寝かせて…腕を…腕…やっと、やっと手に入るんだ! 

 腕♪
  腕♪
 桜色の爪♪
  ほっそりした指♪
 きれいな白い腕♪
  
 あ、少し腕の毛が気になるからパパのおいて行ったT字シェーバーで綺麗にしてそれから♪

 ごりっ。
  ごりっ。

 「…! …!」
 
 「あれ? まだ起きてるの? こんなに頭がボコボコなのに…」

 でも、目がぐるぐるしてるからもうわからないね♪

 ごりっ。
  ごりっごりごりごり…ゴトン。

 「…! …?」

 「なぁあに? 私、別に友彦君の事嫌いじゃないよ? どうしてって聞かれても…」

 「… … …」

 「みんないつかは死ぬから、きっと友彦君はたまたま今日だったてだけだよ♪」

 ゴトン。