トモダチつくろう

 「もった? 行くよ!」

 「…?」


 その子は手を引いて教室を出ようとする。

 ざわざわするみんな。


 「いい子ぶってんじゃねーよ!」

 ともこちゃんが怒鳴った。

 「は? いい子ぶる? 良いじゃんべつに? 良いことして何が悪い? つか、マジでこんな事やってんの馬鹿じゃない?」

 ざわっとしてみんなの息がとまったみたいにしんとなる。


 「あんたも、黙ってないで何とか言え! だから舐められるんだ!」

 「……」


 どうして?

 どうしてこんな事するの?

 やめてよ!

 そっとしておいて!


 「…覚えてな…明日からお前ら二人無視してやる…!」


 ともこちゃんの怖い目が、私とその子を睨みつける…ああそんな!

 私だけなら馴れてるからいいの、いまさらだもん…だけど…!

 「あー好きにすれば? ウチもお前らみたいなのとかかわり合いになりたくないし? ばいばーい!」


 ぐいっと、手を引かれて教室をでた。

 後ろでともこちゃんが『ムカつく!』って叫んでみんなざわざわが戻った…けどどんどん遠ざかっていく。