「何を言っているの?」
カクン。
カクン。
っと、人形みたいに首をかしげるゴキブリはよく分かってないっぽい。
「ぇと、だから…」
「みんなが私の事、嫌いで喋りかけないって当たり前だし無視されるのも当たり前だもの…友彦君がなんで謝るの? それに…」
ああ…コイツ、今までまともに友達とかいなかった口だからわかんねぇって感じなのか?
「私が友彦君を助けたのは親切なんかじゃないよ? 私は友彦君みたいに良い人なんかじゃないもの」
え?
「だって友彦君の手、すっごくキレイなんだもん♪」
ゴキブリはニコニコそう言って、じっと俺の手をみた…。
手…手って…!!
だめだコイツ…あんまりにもぼっちすぎたからなんか色々歪んでる!
高島先生…俺、俺がコイツをなんとかしなきゃ…!
「…て…手ね…そんな体の一部よりもっと…そう、俺と友______」
プルルルルルル!
プルルルルルル!
その時、玄関の辺りかだろうか?
ゴキブリの家の電話が鳴る。
「ぁ、ごめんね! ちょっと電話に出てくるからお菓子食べて待っててね♪」
