トモダチつくろう

そりゃそうだ。

 机が無くなるだなんて結構事件だし、それなのにたった二人…と言うかケガ人の俺と二人で机を貰いに来るなんて変だから高島先生の反応は正解だ。

 「聞いてないな…お前らの先生にはちゃんと言って出てきたのか?」

 この反応も正解。

 俺はゴキブリを見る。

 さぁ、言ってやれよ!
 チャンスだぜ?
 高島先生に『いじめ』の事を言って助けてもらえ!

 「どうした? なんで何も言わない? 本当に机が無くなっただなんていうなら____」

 「はい、すみ子先生に机を探して来なさいと言われました」

 澄んだ声。

 俯いていたゴキブリは、顔を上げて真っ直ぐ高島先生の目をみて言った。

 「そうか…担任の先生には許可を得ているんだな?」

 「はい」
 
 「しかし、なんでまたケガ人の友彦と二人なんだ? ほかに手伝ってくれる人はいなかったのか?」

 「…先生、私はもう6年生です。 来年には中学生です…机くらい一人で運べます」

 ゴキブリのはっきりとした言葉に、高島先生も『たしかにな…』っと頭を掻く。

 「友彦くんは、親切でここまで案内してくれたんです…」