醜い化け物は、綺麗で可愛いには敵わない。
誰も、化け物の言葉なんて聞かない。
上履きを隠されても、本やノートを破られても誰も信じてくれない。
可愛いは正義。
正義の味方の言葉はたとえ間違っていても正しい。
「なんでコイツはそんなに嫌われてるわけ?」
その子はともこちゃんに聞く。
「え? どう見たってキモイしクサイじゃない?」
「なんで?」
「髪なんてぼさぼさで腕と足の毛とかぼーぼーで顔はニキビでだらけだしあんなに出来るって絶対に3日は風呂に入ってないしデブだから油みたいなオナラみたいにクサイ匂いがするじゃん!」
ともこちゃんがそう言うとみんな笑った。
「だからこっちおいでよ、殿城さん…こんなのと一緒にいたら皆に嫌われちゃうよ?」
ともこちゃんが、その子の手を取ってひっぱる。
うん。
そうしたほうがいいよ…私と一緒になんかいない方が良い。
久しぶりに声をかけてくれてありがとう。
もう、本当にそれだけで嬉しかったから…。
