ぶくぶくに太った体を丸めて、てかてかの黒く長い髪で赤黒く腫れたニキビ面を隠してもそもそ動く。
キモっ。
見ているだけで嫌悪感しかわかない。
はっきり言って、アイツが皆に嫌われるのも無理ないと思うぜ?
別にニキビ面でも太っていても、同じように目をつけられた殿城は少なくとも他のクラスメイトには嫌われてなかったし俺の喋ったけど気持ち悪くはなかった。
大体、かにも苛めてくださいと言わんばかりにうじうじしたり体が汚かったり服だって毎日同じようなものを着て来なければ少しはましだと思うし、何か言いたいくせに蚊の鳴くみたく小さな声しか出さないのはいらいらする。
つか、さっきみたく普通に声だせんじゃんよ!
俺が、もそもそ動くアイツをぼんやり眺めていると不意にとんとんと肩を叩かれた。
「どうしたの? 友彦くん」
いかにも私可愛いんですって、ぶりぶりの乙女声が背後から馴れなれしく俺に話しかける。
ともこだ。
振り向くと、このクラスの支配者であるその女子はワザとらしく眉を下げて『突然いなくなったクラスメイトを心配する委員長』を演じていた。
キモっ。
見ているだけで嫌悪感しかわかない。
はっきり言って、アイツが皆に嫌われるのも無理ないと思うぜ?
別にニキビ面でも太っていても、同じように目をつけられた殿城は少なくとも他のクラスメイトには嫌われてなかったし俺の喋ったけど気持ち悪くはなかった。
大体、かにも苛めてくださいと言わんばかりにうじうじしたり体が汚かったり服だって毎日同じようなものを着て来なければ少しはましだと思うし、何か言いたいくせに蚊の鳴くみたく小さな声しか出さないのはいらいらする。
つか、さっきみたく普通に声だせんじゃんよ!
俺が、もそもそ動くアイツをぼんやり眺めていると不意にとんとんと肩を叩かれた。
「どうしたの? 友彦くん」
いかにも私可愛いんですって、ぶりぶりの乙女声が背後から馴れなれしく俺に話しかける。
ともこだ。
振り向くと、このクラスの支配者であるその女子はワザとらしく眉を下げて『突然いなくなったクラスメイトを心配する委員長』を演じていた。
