お洋服治って良かったね…洋服を破けてるってすごく嫌な事だもんね…。
「よければその子…差し上げましょうか?」
「え?!」
包帯さんが『お望みならかまいませんよ』って…でも!
「こんなに高そうなもの…」
「人形とは愛でられてこそその存在価値があります…それに、今の貴女様には傍にだれか必要でしょう? …人形で申しわけありませんが…」
「そんな事…ありがとう!」
「さ、雨もやんだようですし…近くまでお送りしましょう」
私は包帯さんに連れられて家に帰った。
ガチャ。
パタン。
「…ふふ…」
玄関から台所まで一気に走った私は、台所の電気をつけてお人形をテーブルの上に乗せる。
「可愛い…」
赤いドレスに金色の髪に青い目…なんだか包帯さんの話に出てきた『お嬢様』みたい。
「貴女にお名前つけなきゃ…」
だけど…もう眠くて…お風呂…入らなきゃ、雨でべとべとだし…歯も磨かなきゃ…。
私は、お風呂にはいって台所に敷きっぱなし布団にもぐる…いつもの天井がにじんでそのまま目を閉じた。
