俺は、この子の証言を最初こそ信じなかったが捜査を進めるうちに目ぼしい人物には行き当たったのだが立証までには至っていない。
そうこうしている内に、山川ともこは失踪。
結果がこれか。
そして、あと一人。
誰だこの女は?
「あ、あ、青沼さん!!」
あと一人の確認をしようとした時、血相を変えた玉城が柄にもなく慌てた様子で駆け込んできた!
「どうした? 生存者か?」
「い、いいえ、残念ながら、そのっ」
「どうした?」
「恐らく、失踪した子供たちは全員死亡しています」
「何?」
玉城に案内された風呂場で俺が見たのは正に地獄絵図だった。
数日後。
●●町第三小学校で、相次いで子供達が失踪した事件について県警は被疑者死亡と発表した。
死亡が確認されたは6名。
生存していたのは1名。
被疑者は、この家の所有者の照屋秀美35歳。
驚いた事に、自身にも娘がおり死亡した子供たちと同じ学校にかよわせていたらしい。
