トモダチつくろう

 「ほら、人間の物より小さいでしょう?」

 ほんとだ…すごく本物っぽく見えるけど赤ちゃんの手よりも小さい。
 
 「壁をごらんなさい」

 包帯さんに言われて私は壁をみた…わぁ…!

 今が夜でランプの明かりも薄暗かったから気が付か無かったけど、このカフェの壁にはたくさんの人形がずらっと並んでいる!

 「全てビスクドールとカスタムドールなどになっております」

 「わぁ…キレイ…」

 一体一体違うドレス着て座る人形たちは、みんな金色の髪に青い目をしている。

 「ぁ…」

 その一体に私は目が留まった。

 「ドレスのリボンが…」

 私は、ランドセルの中からいつも持ち歩いているソーイングセットを取り出す。

 「…直してあげてもいい?」

 包帯さんに聞くと、少し考えたそぶりを見せたけど『いいですよ』と言ってくれて棚の上の方にあるお人形を取ってくれた。


 「ランプの灯りで見えますか?」

 「…ん、もう少し…」


 赤いドレスに赤い糸でほつれたリボンをつけ直す…出来た!

 「ほぉほぉ…上手いものですね」

 「…縫物…得意だから…」

 私はお人形の髪を撫でる。