「あ~あ~……また、漏れてきた……」


 毎日毎日、ぬい口やお尻から赤いのが漏れる。


 これは『体液』だって、包帯さんが言っていた。

 
 お風呂場と押し入れ毎日入れ替えて一生懸命冷やしてるのに……少しずつだけど『傷んでいく』。


 胴と腕の時は何とか冷蔵庫に入ったけど、脚をつけた時からもう入らなくてクーラーボックスには頭をつけた時からもう入らない。


 私はバスタオルをいっぱい持ってきてキレイに拭いて、びちゃびちゃになった押し入れもキレイにして、ドレスを着せる。


 ぶちっ。


 「あ」

 
 あ~あ~……腕の糸が切れてお肉がベロンってしちゃった。


 ……お肉がどんどん弱くなる。

 縫い直しても、糸がかからなくなってるな……。

 
 包帯で補強してみようかな?


 「ふぅ」

 やっとお着替えが出来て一安心。

 
 「ふふふ、じゃ、お茶にしましょ! 今日は包帯さんに貰ったいい茶葉があるの!」


 私はドレスに着替えたあなたの脇に手を通して、腕のお肉が千切れない様に注意しながらお爺ちゃんの部屋からそっと引きずって台所に連れてって椅子に座らせる。