トモダチつくろう


 つぎはぎ。

 変色した肌。

 首のない体。
 
 赤い糸。

 縫われた肩口。

 
 それはまるで大きな肉の人形。


 「ぁ"あ"……あ"あ"あ"……」
 

 トモダチ。

   トモダチ。

 いつも私の話を聞いてくれて、いつでもそばにいてくれる。


 一番欲しい物。

 無いから。

  持ってないから。


 作ったの?


 殿城や友彦君や月島さんを切り裂いて、縫って繕って傍において。


「紹介するね! この子はわたしのトモダチ! まだ、顔がないんだけど______」

 まるで、大切な宝物でも見せるように頬を赤らめ自慢げに紹介する『トモダチ』だと。
 

 殺した。

 殺したんだ。



 自分の理想のトモダチを作るために。


 「ごめんなさい」

 「ともこちゃん?」


 只々泣くばかりのアタシに、ドモダチを抱いたアンタは首をかしげる。


 「アタシの……アタシの所為だ」


 泣かないでと伸ばす手をアタシは捕まえた。


 「もうやめよう! 止めて……友子ぉ……!」
 

 アタシは、もう何年も呼ばなかった親友の名前を口にした。