アタシは、自分のスマホをタップして電話帳を開く!
どれだっけ!?
どれだっけ??
指が震えて、上手くタップできないけど何とかその番号を見つける!
『刑事のおっさん』
それは、刑事の青沼さんの番号。
「け、けんちー! もうちょっとまってて、刑事さん呼ぶから! ぁ、それから石川もこっちくるって言ってたから!」
「ぁ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!」
がたん!
ばたん!
「ぅわっつ?!」
突然、転げだしたけんちーが襖の戸から畳に頭から落ちた!
「ちょ! なにやってんの!」
「な"っ"、な"っ"、み"、み"、がっ、なんでっつ!! おえっ、なんのだめ"に"っ"つ"!!」
まるで大きな芋虫みたいに蠢くけんちーが、ぐちゃぐちゃに乱れた茶色の髪をふりみだして今にも零れ落ちそうなぎょろっとした目で睨みつける!
「み"がっ! だめだっ! ゆ"っ"ぼ"ん"、おでっ! あ"あ"あ"ぁ"あ"あ"ぁ"……」
声を荒げ、訳の分からないこと言いながら泣きじゃくるけんちー。
一体何が?
この家で何があったの?
