ガン!
今度は、明らかに内側から何かがぶつかる!
「だ、だれ? 誰かいる……の?」
アタシの声に押し入れの気配が、蠢く。
「ねぇ?」
声をかけるけど、押し入れの中身は何も答えない……気のせい?
けど、もし、本当にだれかいたら……?
アタシは、恐る恐る押し入れの戸に手を伸ばす。
怖い。
出来ればもう家に帰りたい。
でも、石川の必死な声が耳にこびりつて離れない。
石川がこんな風にあの子を疑うのは、遠回しに言えばアタシの所為だと思うし、トイレのタンクからこのスマホが出てきた以上は多分あの子は今回の行方不明事件になにかしら関わっているのは認めざるえない。
だから、どんなに怖くてもアタシはちゃんと確認しないと!
誰もいなければ、少なくともあの子が何かしたと言う疑いは晴れる!
アンタの事は、アタシが一番よく知ってる。
きっと、こんな事に関わったとして脅されてとかそんなんだきっと!
アタシは覚悟を決めて、勢いよく押し入れをあけた!
「ぁ……ぇ……?」
アタシはそれを見たとき、叫ぶよりも先に呼吸を忘れた。
