アタシは目を開けた。
暗い畳間。
仏壇。
ひんやりとした空気は、なんだか人の匂いのするようでいい気がしないけどそこにはやっぱり誰もいない。
ほっとして、思わずその場に座り込みたい気分になる。
「なんだよ、やっぱ石川の_____」
けど。
アタシは握りしめたスマホに目をやる。
まだだ……コレの説明がつかない。
アタシは畳間を見回す。
仏壇のあるこじんまりとした部屋……あのちょこんと置いてある囲碁の台とか昔来た時と変わらない。
前はあそこで、あの子のお爺ちゃんが難しい顔しながらほんを片手に一人で碁を打っていたりしたっけ……。
「やっぱり……」
脚を踏み入れて仏壇の前に立つ。
仏壇には写真。
お爺ちゃんとお婆ちゃん。
死んじゃったんだ……『いない』それは嘘じゃなかった。
でも、それじゃあの音は?
ガタン!
真後ろでさっきのおとがする____押し入れ?
ゴトッ……ごとっ!
中に何かいる?
アタシはゆっくり振り向いて、押し入れの戸をじっと見る。
