トモダチ。
トモダチ。
私のトモダチ。
「いなくなっちゃたぁ…」
「いなくなったのならまた新しく友人を作ればよろしいのでは?」
私の頭を撫でてくれた手がすっと、離れる。
新しいトモダチ…を作る…でも…!
「もういや…だって、また、ゆうちゃんみたいになっちゃうもん! きっと、私から離れて…また、一人になるのは…もう…いやぁ…!」
「でも、お寂しいのでしょう?」
寂しい…寂しいよ…!
「貴女様を見ていると、昔、お世話していた『お嬢様』の事を思い出します…」
包帯さんは、すっかり冷えてしまったカップのお茶を取り換えながら言う。
「わたくしがこの国に参ります前、とある元伯爵家でシェフとして勤めておりましてそのころ…そうですね、お嬢様は貴女様より少し年下だったでしょうか…その方はお父上の方針で生まれてから一度も屋敷の外になど出た事などなく毎日孤独に過ごされていました…」
「…ずっと一人で…?」
「お父上はお仕事で殆ど屋敷には…まぁ、使用人などはおりましたがお嬢様の心はいつも孤独に満ちておりました」
