ゾクッ。
何故か背筋が寒くなる。
え?
なに?
怖い……?
「ともこちゃん」
ふにゃ。
まるで能面のように表情を亡くしていたニキビ顔が、ふにゃりと優しくほほ笑む。
「廊下は寒いよ? 台所にもどろ?」
どすどす台所へ向かう背中。
気のせい?
だよね……きっと、あんなトークを読んじゃったから妙な気分になってるだけ。
どう考えたって、小学生に人をどうにかする事なんて……ソレに、アンタみたいにボーっとした優しい子にそんな事出来ない。
アタシは、部屋の中が気になったけど誰もいないと言っているのを開けるのもなんだか気が引けたからその背中にについて台所に戻った。
カチャ。
椅子に座ったアタシに、また紅茶が差し出される。
「時間大丈夫なの?」
「……」
まだ、帰れない。
アタシ、アンタにまだ……言えてない。
「ねぇ」
紅茶を一口飲んで、アタシは視線をあげる。
怖い。
もし、謝って許してもらえなかったら?
ううん。
許して貰おうとか蟲が良すぎるのかもしれない。
