「ともこちゃん? 大丈夫?」
思わずビックってしちゃったけど、聞こえてきたの心配そうな優しい声。
「あ、うん、大丈夫っ!」
アタシは我に返って、このトレイの惨状を直視する!
ゴム栓を無くし流れっぱなしのトイレの水に、無残にもトイレタンクから引き出されたパーツに水たまりの床。
う~わ~どうしよう……。
「とこもちゃん? 何かあったの?」
心配そうな声。
どうにかごまかせないかと悩んだけど……ああ、無理だコレ。
罪悪感に負けたアタシは、スマホを濡らさない様に自分のスカートのポケットに入れてガチャッとドアを開ける。
「ぁ、あのさ……ごめん! トイレ急に流れなくなって、タンクを開けたら余計壊しちゃって! それで、それで……!」
まくし立てるように謝るアタシの背後のトイレの惨状に、アンタは眉一つ動かさずに中に入るとタンクの下の蛇口の上のとこみたいなのをキュキュキュと締めた。
すると、流れっぱなしの水がとまる。
「大丈夫だよ、とこもちゃん。 水止めたから」
