カチャン。
皿が洗い終わって、どすどす歩いて来て、アタシの前に丸いお菓子箱と紅茶。
そして、もそもそ正面にすわる。
「……」
「……」
ああ、あっちもどうしていいか分かんないって顔してる!
そうだよね。
今まで自分を……気が付かなかったけど苛めてた、そんな怖い奴がいきなり家に訪ねてきて用も言わずに居座ったら流石に怖さが増してもはやホラーだ。
言わなきゃ……その為に来たのに!
ヴヴヴウウヴウヴウウ!
「ともこちゃん、スマホなってるよ?」
「んな事は分かってんの!」
「ひっ、ご、ごめん……」
ぁ、違う!
こんな事がしたい訳じゃなのに!
アタシは、鳴りっぱなしのスマホの電源を落とす。
「トイレ」
「え?」
「トイレ貸して」
「うん、場所は___」
「知ってる」
アタシは、居た堪れなくなって台所から出て短い廊下を奥へ進む。
ふぅん……ほんと物が少なくなったなぁ……要らないものは全部処分でもされてたみたい。
まるで、張り替えられたばかりの様に綺麗な白の壁紙が何だか寂しい。
