紅茶を飲んだけど、体が温まる以外テンパってて味とかわかんないし!
コトン。
白い器にカレー。
「ご、ごはんの量多かったかな……?」
「……」
「ぁ、大丈夫だよ、ぶ、ブロッコリーは入ってないから、うちはカレーにはいれないから!」
え?
「……いま、なんて?」
「ぇ、ぁ、ともこちゃんブロッコリー嫌いでしょ? 前に言ってたよね? ち、違ったの?」
アタシは首を振る。
間違ってない。
前って、そんな昔の事覚えていてくれたの?
ウチのお母さんでも覚えてない事、覚えていてくれたの?
「ともこちゃん?」
がっ!
もぐっ!
アタシは、返事の代わりに目の前のカレーにスプーンを突っ込んで口に運ぶ。
え? ちょ、何これ、美味しい!
「辛くないかな? 習ったレシピ、大人の味だから……」
ごくん……。
ん?
アタシは食べるのを止めて、じっとカレーを見る。
美味しい……もしかしたら今まで食べたカレーの中で一番かもしれない。
