廊下とこの台所までしか通ってないけど、なんだかものが少なくてガランとした感じ。
少なくとも前来たときは、もう少しごちゃごちゃしてて少し散らかってたけどウチの家とは違って温かい感じがした。
ぼーっとした感じのお母さんにぽやんとしたお爺ちゃんにびしっとした感じのお婆ちゃん。
ギスギスしたうちに比べて……すごく羨ましかったのを覚えている。
でも。
何だか今日は、ガランとして寂しい。
まさか本当に一人で?
なんで?
もしかしたら、お爺ちゃんもお婆ちゃんも……アレだとしてお母さんは?
子供を一人にしておくなんて!
カチャ。
「ぁ、紅茶っ……知り合いの喫茶店のなの、お、おいしいからカレーが温まるまでのんでて」
ボーっとしている所に置かれた紅茶にビクッとしてしまったアタシにびくびくしながら差し出すふくふくの手。
ぁ、また怖がらせた。
「さ、砂糖とレモンこれね」
「……うん、わかった」
ぁああ、『今までごめん』そんな簡単な言葉が出てこない。
言わなきゃ!
そう思うのに……!
