日が沈んで、真っ暗になって、私は自分が歩いている事に気が付いた。
いつもなら、ゆうちゃんとおしゃべりしてあっと言う間に家だったのに今日はどんなに歩いてもたどり着けない。
あれ?
私、どうやって家に帰っていたんだろう?
この角を曲がったけ?
それともあの道を渡ったっけ?
目がぼやけてよくわからない…私は一人の時どうやって時間を過ごしていたんだろう?
くるしい。
悲しい。
寂しいよ…ゆうちゃん…。
トモダチ。
トモダチ。
いなければ知らなかったのに。
いなければ気づかなかったのに。
「さびしぃよぉ…」
ふやけた目から、もう痛いのに涙が止まらない。
「おや? どうしましたか?」
ジッジジジ…。
暗い道のぽつんとある街頭の下で蹲ってた私の目に入ってきた茶色の革靴が、低いけれどとても優しそうな声でそう聞いた。
「トモダチがいなくなったの」
「おや? 迷子ですか?」
「ううん…もう、トモダチをしないと言われたの」
「それはそれは…大変ですねぇ…」
踵がコツコツと鳴る。
