沈黙。
「…はい…って! はぁあああ!?」
このおっさん、しれっと何それ!?
聞き捨てならないんですけど??
「あ、アタシが、アタシが嘘ついてるって言うんですか!?」
納得いかなくて、喰ってかかったアタシに『ああ~うるせぇ~』とワザとらしく耳に小指を突っ込んで目をそらして見せるこのおっさんムカつく!
「こちとらお前の証言のとおり『包帯男』を探してますとも~けどさぁ、どこを探しても誰に聞いても足取りが掴めねぇんだよ? これってどういう事だろうなぁ?」
「どう…って…!」
がしっ!
ワザとらしくひらひらして見せていた手が、食って掛かったアタシの腕をつかみ逸らしていた視線がじっとアタシの目を覗き込んでヘラヘラと意地悪な笑顔を作る。
「お前…前にも襲われた事があるんだってな? その時は『変質者』にだっけか?」
「…!」
「その時は随分と報道されて、結構な騒ぎだったな…あの時の事は覚えているぞ? なんせあの時は署内総出でだったからな」
「だったらなに…? それが、今回アタシがウソついてるって事になるわけ?」
