朝、スマホのアラームで目が覚めて普通に顔を洗って朝ごはん食べて普通に登校して教室に入った。
ざわっ。
「?」
ざわつく教室。
いつもと様子が違う…?
違和感を感じながら、アタシは自分の席に着いてすぐ先に登校していた春奈に声をかける。
「春奈、なに? 何かあったの?」
「…別に…」
なんだかそっけない返事。
いつもなら、ウザイくらいによってくるのに…?
ふと、教師室を見回す。
…誰一人、アタシと目を合わせようとしない…ただ一人こっちを睨んでいる石川だけを除いて。
静かな教室で、息を殺すように一日をやり過ごしたアタシはみんなが帰るまで自分の席から動かない。
今日一日。
誰もアタシに話しかけなかった。
誘拐されかけて、警察に話を聞かれて、聞きたいことがあるだろうにそれでも誰一人話しかけないなんておかしい。
何故?
だなんて野暮なことは言わない、こんな状況を作るには誰かが意図的に皆に圧力をかけているってことくらい簡単に予想がつく。
そして、その犯人は隠れる気なんてさらさらないんだから。
