ニキビで膿だらけ赤黒い顔。
ダンゴ鼻が近づいて、臭い口からべろって顔を舐める。
怖くて。
怖くて。
怖くて。
声が出ない。
助けて!
お父さん!
お母さん!
でも、こんな暗い路地になんて来てくれない。
だから。
ざくっつ!
偶然触れたナニカ。
アタシはそれを、覆いかぶさる臭い脂肪の塊の顔面に突き立てる!
獣みたいな叫び声をあげた脂肪は、アタシを放り出してのたうち回った。
通りすがりのランニングをしていた人が、その声を聞きつけけて警察を呼んでくれてアタシはやっと助かる事が出来た。
それから警察の人に話をきかれて、病院に行った…『ご安心くださいお嬢さんに性交による裂傷とうはありません』ってお医者さんの言葉にお父さんもお母さんも泣いて喜んだ。
病院からの帰り道。
お母さんが、『少しの間、学校をお休みしましょう』って言った。
アタシは、お母さんが泣いていたから『わかった』って答えたんだけど、それから何日も学校を休んだ気がする。
