トモダチつくろう


 そう聞いたらゆうちゃんは、ドン! って私を突き飛ばした!


 「アンタと一緒にいて、良い事なんて一つも無かった! もういや! うんざりなんだよ!」

 まっ黒な顔が怒鳴ってる。


 「ゆうちゃん?」

 「ウチ…このまま中学行くなんてヤダ…! 中学まで虐められるなんて絶対ヤダ!」

 ぶんぶん首を振って、ゆうちゃんは泣く。


 「…友達やめる」

 「え…?」

 「アンタと一緒に居たらウチもダメになる…携帯の番号とメールのアドレス消すから」

 「ゆうちゃん!」

 そう言って、ゆうちゃんは私を置いて走って行ってしまった。




 ぁ…。

 私、また一人になっちゃんだ…。



 暑い夕日が沈んで、あたりが紫になるころ、私はやっと気が付いた。


 ゆうちゃんが今までずっと無理してた事、ずっと我慢してた事。

 もう、トモダチじゃなくなった事。


 また、一人になった事。


 ぽた。

  ぽた。


 ひどいよ…。

 また一人ぼっちにするなら、どうしてこんな幸せ教えたの?


 「ひどいよ…」


 そう言っても、もう誰も私の話を聞いてくれない。