トモダチつくろう



 いきなりそう言われて、びっくりして動けなくなったあの子にお母さんは『もう、朝も迎えに来ないでね…バイバイ』てドアをバタンと閉じたの。


 アタシはびっくりして、『なんで! どうして!』って聞くとお母さんは『あの子は、犯罪者の子だからもう遊んじゃだめよ』って言う…意味が分からなかった。

 
 だからアタシは、お母さんに内緒でお家から離れた場所で待ち合わせしてあの子と学校に行った。


 『ともこちゃん、怒られない? 大丈夫?』って聞かれたけど『大丈夫』だからって言ったの。


 お家から離れていれば大丈夫。

 お母さんに見られなければ大丈夫。

 

 その日はお家に帰るのが嫌で、夕方になるまでその子と公園で遊んだ。


 バイバイしたら、もう遊べれなくなる気がして『もう帰ろうよ』って言ってくれたのに『ヤダ』って無理を言ったの。


 だから、これは当然アタシが悪かった。


 街灯しか照らしてくれない暗い道。


 アタシは、路地に連れ込まれて変質者に襲われた。


 臭い!

  クサイ!

 臭い! 

  クサイ!

 ぶくぶくの汚れた手が、アタシの体を触る。