トモダチつくろう

 その日から私と『ゆうちゃん』は、二人で皆に嫌われた。

 黒豚と白豚。

 それが私とゆうちゃんのあだ名。

 靴を隠されるのも、教科書をビリビリにされるもの、二人一緒。

 辛いことも、悲しい事も、痛い事も、二人一緒。

 今までずっと一人だったから、何でも二人の今はとても楽しい。


 トモダチって素敵!

  トモダチがいれば、どんなに悲しくてもどんなに辛くても大丈夫。

 トモダチがいれば、真っ暗なあの家も、寂しい教室も、まるで違う。


 ゆうちゃん。

  ゆうちゃん。

 ずっとトモダチ_______。


 

 「もう、一緒に帰るのやめよ」


 金曜日の学校帰り、ゆうちゃんが言った。

 
 「…え? また、ともこちゃん達に何かされた? 別れて帰った方がいいの?」

 「ちがう」

 
 ゆうちゃんの顔は、背中の夕日の逆光で良く見えないけど声が震えてるのが分かる。


 「…なに…?」

 「全部やめよ! 一緒に学校行くのも、移動教室も、トイレも全部! …こうやって話すもの…!」


 ゆうちゃんが泣いた。


 「もう、耐えられないよ…」


 どうして?