放課後。
アタシは、質問攻めからやっと逃れて屋上へ続く階段へ向かう。
屋上は封鎖されていて、入れる訳じゃないからそこへ向かう階段に近寄る人なんていないからこういうとき本当に便利だ。
「春奈」
「おー来た来た~」
屋上のドアの手前の踊り場角で春奈が手招をする隙間からアタシを睨む目…背の高い春奈に隠れて覗くのは呼び出しておいた『石川ミカ』だ。
「なんで呼ばれたかわかる? 石川さん」
アタシの問いに、石川はまるで幽霊みたいな青白い顔に青い隈の目をぎょろりとさせる。
キモイ。
普段の石川は、月島がいなきゃなーんにもできない無駄にテンションの高い残念な子って感じだったのに今はまるで違う。
確かに、友達があんな消え方したらそりゃショックだったとは思うけどソレと事は別の話だ!
「昨日といい、今日といい…なにその態度? ムカつくんですけど?」
「…」
「つか、昨日アタシがわざわざ家までプリント届けてやったのになにいちゃもんつけてくれてんの? 痣になったじゃん!」
アタシは腕をまくって、くっきり手の形に痣になった所を見せる。
