「春奈、アイツ…」
「ん? 石川? ああ、ともこが出てってからちょっと遅れて登校してきたぜ?」
キーンコーンカーンコーン
キーンコーンカーンコーン
ちょうど二時限目のチャイムが鳴って、みんながガタガタと席に着く。
「ともこ、大丈夫か?」
「…うん」
春奈に手を引かれて席に着くアタシを、石川は睨む。
は、何よ?
アタシの脳裏に、昨日の石川の言葉が掠める…『謝れ』…確かにそう言っていた。
一体何のことかよく分からないけど、石川はたしかそいつに月島とハーフの子が何かされたと言っていたよね?
…警察にこの事言った方が良かったかな…さっきは、包帯男の事を喋るので頭がいっぱいだったなぁ…。
教室に入ってきた高島先生に注意されて、ようやく石川が黒板を向く。
「マジ何アイツ? 目とかヤバくね?」
後ろの席の春奈が、アタシの肩をとんとん叩いてきた。
「…なんだろうね? 後で話…聞いた方がいいかもね…」
そう言ったら、春奈は黙り込んだ。
