トモダチつくろう

 アタシは、昨日のことを正直に玉城さんに話した。


 「________なるほど、友達の家にプリントを届けた帰りに…と言う事だね?」

 「はい」

 「顔は包帯を巻いていたため分からない…犯人は手に傷を負っている…っと」

 玉城さんは、アタシの言葉を手帳に書き込む。


 「…ふぅん…嘘はついてねーみてぇだな」

 不意に今まで黙っていたおじさん_____青沼さんが、爬虫類みたいな目でアタシをじっ見る。


 「ちょっと、青沼さん! いきなり何てこと言うんですか?!」


 わたわたした玉城さんを尻見に、青沼さんはアタシをから視線をそらさず口を開く。

 「玉城よ…餓鬼なんてもんは、自分の都合のいいようにしか世界が見えてねーんだ正直に答えた風に見えてもな」

 ククク…っと、まるでアタシを小ばかにするように青沼さんの肩が揺れる。

 なにこの人!

 アタシが嘘ついてるっての?!

 
 「刑事さん、彼方はウチの生徒が嘘をついてるとでもいうんですか!」


 突然、刑事さん達の座るソファーの背後から今まで空気扱いだった禿げ校長が声を荒げた。