「あ"? てめぇ、話聞いて______」
「ブツブツ…石川さん…石川ミカ…ブツブツ…」
なに?
俯く口元が、ブツブツ動く。
「んだよ? だから___」
俯いていた顔がぱっと上がって、春奈に視線を合わせる。
「分かった、私が届けるね」
いつもの蚊の鳴くような声とは違う高くてしっかりとした声が、はっきりとした言葉で言う。
そして、浮かべているのは笑み。
笑ってる?
「あ…ああ、わかりゃいいんだ______え?」
アタシは、そのぶくぶくに太った腕に抱えられた封筒を奪い取った!
「…やっぱ、アタシが持ってく、帰れデブ」
「…」
脂肪は、何故か残念そうな顔をしてのそのそとアタシの隣の自分の靴箱から靴を取り出して外に出て行く。
「ええ? なんでだよ? そんなめんどいのアイツにやらせりゃ良かったじゃん!」
「うざい、黙れ…」
「げ? なに? 機嫌わるぅ~…」
「…」
黙り込むアタシに、春奈は居心地が悪くなったのか『先帰るわ~また明日~』と言ってぶらぶらと帰って行った。
「ブツブツ…石川さん…石川ミカ…ブツブツ…」
なに?
俯く口元が、ブツブツ動く。
「んだよ? だから___」
俯いていた顔がぱっと上がって、春奈に視線を合わせる。
「分かった、私が届けるね」
いつもの蚊の鳴くような声とは違う高くてしっかりとした声が、はっきりとした言葉で言う。
そして、浮かべているのは笑み。
笑ってる?
「あ…ああ、わかりゃいいんだ______え?」
アタシは、そのぶくぶくに太った腕に抱えられた封筒を奪い取った!
「…やっぱ、アタシが持ってく、帰れデブ」
「…」
脂肪は、何故か残念そうな顔をしてのそのそとアタシの隣の自分の靴箱から靴を取り出して外に出て行く。
「ええ? なんでだよ? そんなめんどいのアイツにやらせりゃ良かったじゃん!」
「うざい、黙れ…」
「げ? なに? 機嫌わるぅ~…」
「…」
黙り込むアタシに、春奈は居心地が悪くなったのか『先帰るわ~また明日~』と言ってぶらぶらと帰って行った。
