トモダチつくろう

 爺やはボクに対して過保護だ。

 門限を一秒でもすぎれば電話してくるし、拒否しても車を回して回収に来てしまう。

 はっきり言って、毎回そんな事では捜査が一向に進まない…だからボクは今日この家を訪ねるに当たって爺やに言った。

 『ケントの家に泊りに行く』

 っと。

 ケントの家とボクの家はビジネス面で交流がある…だから爺やも納得して送り出した…だから今日は彼女の言う通り電話なんぞかかっては来ない。

 「二人がここに来たこと誰か知ってる?」

 ボクとケントがここに来たことを知っている人物。

 脳裏にその人物が浮かぶが、不意に喋ってはいけないと思い口を閉ざして首を振る。

 「そう…良かった」

 彼女はそういうと、いきなりずいっと距離を詰めレースの裾を突然掴んで上に引き上げた!

 そうなると当然、ボクの足先から下着やら胸の下あたりまでが露わになる!

 「な!? なに______」

 さす。

 あまりの事に声をあげるのが一歩遅れ、動きの固まった太ももに感じたじめっとした感触。
 
 手だ。

 彼女の汗ばんだ手が、さすさすと滑る!