『死にたいと思ったらいつでも電話してね』
ママは、いつもの綺麗な笑顔で笑ってバタンと出て行ってしまった。
しんとなる家。
私はいつものように靴を脱いで、床の固い所を踏んで台所へいく。
まだ、ラーメンが残ってた気がする。
鍋にお水を入れて、火にかける。
その間、私は鞄から教科書をだして机に広げて破かれたりしたのをセロテープで直す…ああ…そう言えば今日は体育着もびりびりね…。
ほかにも、ママの部屋とお爺ちゃん部屋に物置とお婆ちゃんの仏壇の部屋があるけれど、私は一人だからトイレとお風呂以外は台所で寝起きしている。
ガタガタ…。
私は食器棚の引き出しの所から、針と糸を出した。
「縫わなきゃ…」
白い筈の体育着は、運動場の土がよく刷り込まれてまっ茶色だから白い糸が目立っちゃう…これは仮縫いだけして布が裂けないように押し洗いして…漂白剤を入れて…乾いたら本縫いをしないと…。
「…綺麗な体育着はこれで最後だったのに…ごめんね」
私が持ち主でなければこんな目に合わなかったのにね…可哀そうに、痛かったでしょう?
