…だからこそ純粋に納得がいかない。
「君はどうして、そのまま『ともこ』のされるがままになっているんだ? ボクには君がその立場で甘んじている事が理解できない…」
この数日、彼女の様子を監視しこのように近距離で関われば関わるほど分からない。
確かに彼女のみた目は以前と変わらず重傷ニキビに不衛生を感じさせる程に肥満でヘアスタイルも呪い人形のように重苦しく顔を隠すほどのものではあるが、見た目だけで判断されあのような扱いを受けるならそれはもっと怒るべきなのだ!
「…嬉しい…そんな事言って貰えるなんて…」
俯いた頭は、うれしそうにそう言って顔を上げた。
「でもね、私がこんな風に人と話せるようになったのも声を出せるようになったのもつい最近からなんだよ…」
微笑む口元と、長い前髪から少し見えるニキビだらけの赤黒い頬が少し濡れる。
「私が変われたのは『トモダチ』のお蔭…あの子が傍にいてくれたから今の私があるの…」
「友達…」
ボクの知る限り、彼女に『友達』と呼べる存在はいない…殿城も友彦も結果としては友人とは呼べないだろう…ボクが知らないだけで友人がいるのか?
「君はどうして、そのまま『ともこ』のされるがままになっているんだ? ボクには君がその立場で甘んじている事が理解できない…」
この数日、彼女の様子を監視しこのように近距離で関われば関わるほど分からない。
確かに彼女のみた目は以前と変わらず重傷ニキビに不衛生を感じさせる程に肥満でヘアスタイルも呪い人形のように重苦しく顔を隠すほどのものではあるが、見た目だけで判断されあのような扱いを受けるならそれはもっと怒るべきなのだ!
「…嬉しい…そんな事言って貰えるなんて…」
俯いた頭は、うれしそうにそう言って顔を上げた。
「でもね、私がこんな風に人と話せるようになったのも声を出せるようになったのもつい最近からなんだよ…」
微笑む口元と、長い前髪から少し見えるニキビだらけの赤黒い頬が少し濡れる。
「私が変われたのは『トモダチ』のお蔭…あの子が傍にいてくれたから今の私があるの…」
「友達…」
ボクの知る限り、彼女に『友達』と呼べる存在はいない…殿城も友彦も結果としては友人とは呼べないだろう…ボクが知らないだけで友人がいるのか?
