周りの女の子たちも冬馬くんを見ながら小声で何かを囁き合っている

彼の周りだけ空気?が違う
少女漫画で見たことあるな、この感じ


そんなことを考えながら立ち尽くしていると目の前を通り過ぎて行った真島くんと一瞬目が合った

気がした

けどまぁ真島くんの中で私はただのそこら辺の子と同じモブの女の子くらいにしか思われてないんだろうけどさ


『奈緒、現実を見て。私たちには無理だよ、あんな人』

「もー、愛莉まで!そんなの分かんないじゃん!」

むくれる奈緒


「ヤバ!一限目移動教室じゃん!奈緒ほってくよ!」

「え、待って、2人ともー!!」

あぁいう王子様は見つめるだけで充分

それに私は今は恋愛ところではないのだ

早くみんなに劣らない魔法を身につけないと…!