「はい、お前の猫」

っと後ろから声がして振り返ると手の平に猫を乗せた彼方くんが。
心なしか猫は彼方くんに頰づりしたりしてかなり懐いているように見える


『ありがとうございます』

_ニャーオ

『もう勝手に逃げ出しちゃダメだよ?』

この人改めて近くで見るとやっぱりすごくカッコ良い

長いまつ毛にどこか寂しさを感じさせる目、真っ黒な短い髪に耳で光る綺麗なピアス

冗談抜きで生まれてから今まで見てきた人の中で一番かっこいいかもしれない


そんな私に気付いたのか彼方くんの横にいた瑠璃さんが

「彼方、そんな奴ほっといて先生のとこ行くわよ!私たちはもう課題をクリアしてるんだから!」

っと彼方くんの袖を掴むと強引に引っ張って行く


最後に彼方くんは私に言った

「遊びで来てるなら辞めた方が良い。」

っと。