その後、他のプレゼントを開けたり再び寝転びながらおめでとうメールを返したりしていると



『え…!』

開けっ放しにしていた窓から急に
__ビュンっとすごい風が吹き抜けた。



庭の木がガサガサと勢いよく揺れる。



外を見るともう辺りはすっかり暗くなっていた。

小さな星に囲まれた三日月が黒い空に浮かび上がるように輝きを放つ。




あ、もうこんな時間か…


ケータイを置いて窓を閉めると
一階からお母さんの呼ぶ声が聞こえてきた。


「愛莉ー!御飯出来たわよー!」


『はーい、今行く!!』


年に一度の誕生日だもん。

今日くらいはゆっくりだらだらしちゃってもいいよね。