私たちは1番最後にバスを降りた。

窓からずっと景色を眺めていたとはいえ実際に学校に着いてバスから降りてみるとやっぱり普通じゃないとこに来ちゃったんだな…と改めて思う。




「私たちも教室行こっか!」

『うん』


彩月と一緒に教室に向かおうとすると理子先生に鞄の紐を掴まれて引き戻された。


バスのこと怒られる?!
っと思ったけど理子先生の表情を見る限り違う話っぽい



「あ、悪いが彩月。愛莉は理事長室に転校手続きに行かないと行けないんだ。
朝のホームルームでクラスに連れて行くからまたその時によろしくしてやってくれ。」


「そっか、了解!
じゃあ愛莉また後でね!!」


そう言って彩月はみんなに続いて校舎に入って行ってしまった。


【理子先生メモ】
ここでミッドナイトスクールのスクールバスについて説明しよう

ミッドナイトスクールのスクールバスは生徒の待つ乗り場の100メートル先の場所から姿を現し生徒を乗せるとバスは姿を消し次の生徒が待つ100メートル先に姿を現わすんだ
その間窓の外は黒い霧で覆われてて見えないようになっている
住んでいる場所を特定されないためだ
つまり全員乗せるまで魔法の力で出没したり消えたりを繰り返している
簡単に表すと"瞬間移動"

そして魔法界の境界線を超えると窓の外が見えるようになりバスは再び姿を現しそのまま学校まで走り続ける