魔法×秘密




それからしばらく彩月と他愛もない話をしていると突然、

ガタガタガタとすごい音を立ててバスが左右に揺れた。


え?何?!



びっくりして窓を見るとあれ?外が見えるようになってる…!
そこは私が知っている夜は大人の人々で賑わう駅前や仕事帰りの車がたくさん走っている高速道路とは違い、暗くて細い道


見渡す限りではここを走っているのはこのバスだけみたい。


さっきの揺れといい、周りの景色といい、この道がちゃんとした道路ではないことは確か

絶対大丈夫じゃないよ!

このままもう家に帰れないんじゃ…
まさか、今日が私の人生最後の日になるの?


少し無くなりつつあった不安がまた襲う。

やっぱり帰りたいです。