いやいやいや…!!
冗談にもほどがあるよ!!


ただでさえ【この家は魔女の家系だった】って事実まだ自分の中でちゃんと受け入れられてないのに!!


しかもスクールバスあるの?!
ほうきとかじゅうたんじゃなくて?





「愛莉。」

その時今まで黙ってお母さんの話を一緒に聞いていたお父さんが口を開いた。





『お父さん…』


お父さん、お父さんは私をいきなりそんな危ないところに行かさないよね?

お父さんなら今の私を助けてくれるよね?



だけどそんな期待はあっけなく裏切られることとなる。


「はい、これ。父さんからのプレゼントだよ。愛莉お誕生日おめでとう。」


なんでこのタイミングで?
と思ったけどすぐにその謎は解けた。


差し出されたのはまだ値札が付いたままの赤と黒のチェックのスカートとスカートとお揃いの柄の可愛いリボンに白いシャツ。胸元に星が付いた黒いブレザー。




これってまさか…!!




「制服。可愛いだろ、この制服。
結構高いんだぞ。これを着て行っておいで。」



お父さんの裏切り者ー!!!!!