この病室、動かない少女を見ることでここは自分がどんなに変わっても変わらないと知れ。 思い知れ、自覚し、悲観し、そしてまた思い知れ。 ぶつける相手のいない悲しみとやるせなさを、それがどんなに救いか。 心で人を憎むことがどれだけ楽かを実感し、そんな自分を呪え。 同じ四年間を過ごしてきたのに、なんでまだ琳子はそこにいるのか。 僕や麻奈の様に、暗く光の差さない泥沼の様なここに落ちてこられないなら、姿を見せないでほしい。 無意味にチラつく救いに価値なんてないだろうに。