翌日、いつもの桜の木下へ行くと彼女がいた。 桜はもう幾らか花が散って、綺麗な緑の葉っぱがところどころで顔を出し始めている。 「おはよう」 「・・・おはよ」 「どうしたの?元気ないじゃん」 顔色も悪いし、凄くだるそうな雰囲気だ。 「別にいつも元気じゃないよ。ただ、昨日あまり寝られなかっただけ」 「それならいいけど、あまり無理しないでね」