「へー、案外普通なんだね」



「もっとボロいと思ってた?」



「少しだけ」



「私を売りに出すくせにそこそこお金持ってるからあの二人」



でも、お金が入ってもすぐにギャンブルでお金を使ってしまうらしい。



「家入る?」



「え・・・?いいの?」



「別にいいよ」



そうして、2人で玄関に歩き出した時、扉がガラガラと音を立てて開いた。