私だけ



「ねえ、お母さん、これお父さんの?」



突然話しかけられたからか、少し肩をビクッとさせ私のに顔を向けた。

「ごめんごめん、で、これお父さんの?」


そう言ってもう一度手帳を見せると、青ざめた顔で手帳を奪い取った。


「な、なに、そんな驚かな「どこにあったの!!!!」


尋常じゃないくらい焦った顔をしていて少し息も荒い気がする。


「か、鞄に入ってた…「中を見たの!!??」


どうしたんだろう、いつもはおっとりしているお母さん。こんなに焦っているのは初めて見た。きがする。


「み、見てないよ。なんか見ちゃいけないような気がして…。」


必死なお母さんに少したじろぎながら答えると、さっきまでの様子が嘘のように
「そう、それなら良かった。」と言いニッコリと微笑んだ。