それから私達は渡辺先生の家にいった。
そこは私が降り立った山からすぐ近くの家だった。
家にしてはまだ新しそうな感じだった。
「俺も3年前ここにきたけどな。ここが空き家で助かったぜ。そしたら俺野宿だっただろうし。」
「え…!?先生転勤したんじゃなかったんですか…!?」
「そういうことになってんの?俺こっち来たから全然知らねぇんだよ。」
「え、じゃあ先生がいなくなった理由って…。」
「転勤なんかじゃない。ここに来たからなんだよ。」
まさかの事実にただただ驚いた。
「そういや、先生って呼ばなくていいぞ。ここの世界に来たからには先生も生徒も関係ねぇ。あっちゃんってよんでくれればいいし、あと敬語もいらないから。家族みたいにせっしてくれればいいさ。わかったか?」
「………うん、わかった。」

