もう何年もそんな生活を送ってたら


嫌でも慣れてしまう。


両親から、愛されていないわけじゃない。


帰ってきたら、しつこいくらいに


いない間の生活について質問してくる。


でも、普段は会えない。


必然的に、1人になってしまう。


親友、と呼べる存在が


1人でもいたらいいのに。


昔はいたな…大好きな親友が。


私は、フェンスの下の校庭を眺める。


部活に打ち込み、自由に体を動かす人達。


いつから私はこんなに


暗くなってしまったんだろう。


考えるだけ無駄。


答えは、出ているのに。


「お前、なにしてんの?」