心に咲く星~涙の証を~


ガチャ。


「ただいま」


返事なんて返ってこないと


わかっていても、なぜか期待してしまう。


自分でご飯を作り、一人で食べる。


お皿を洗って、お風呂に入る。


髪の毛を乾かし、整えて


ふと、ベランダに出た。


12月の今は、すごく寒い。


けど、夜空に輝く星を見ずにはいられなかった。


みんなの希望の星となり


眩しいくらいに、明るい子になるように。


そんな両親の願いを持って


名付けられた、『希星』という私の名前。


「綺麗だなー…」


星空を見ながら、1人で呟く。


『希星。自信持って!』


ーーそんなの無理だよ…。


『大丈夫。希星なら大丈夫!』