ルカ・・・チチ・トト・・・。 あいつらも大事だ。 大事だからこそ。 あいつらは安全な場所で、なにも知らずに生きてほしいと願った。 それは、単なる俺のわがままで。 勝手な考えだ。 地獄までついてくると言ってくれたルカ。 馬鹿な奴。 愛らしく慕ってくれたチチ・トト。 可愛い奴ら。 どうか達者で。 そう願う。 「エマ。お前ももう、俺に捕らわれず、幸せになれ」 願うことは。 「それだけだ」