「ただいま・・・わっ」
玄関に巨大な苔玉が!
「な、なにこれ」
苔玉はもぞもぞ動き出した。
「き、気持ち悪い・・・琥珀!琥珀!」
「何だよ、うるせえよ」
二階から降りてきた琥珀は上半身裸だった。
「こ、こけ、こけ・・・」
「ニワトリにでもなったつもりか?」
鼻で笑われた。
「でっかい苔玉、何?これ」
大声で騒ぐ私を冷ややかな目で見ている琥珀。
「これ、在花じゃんよ」
「え?」
もそもそ動いてにょきっと顔を出すと、在花だった。
「なにしてんのよ」
ぼっさぼさの髪にくすんだ緑色の子供のころから愛用しているタオルケットに身を包み、うずくまっている。
「在花、どうしちゃったのよ」
理仁のこと、だよね・・・きっと。
今日のあの場面を思い出して、ドキッとなった。
理仁、一体何考えてんのよ。
「理仁と連絡とってないの?」
「理仁?誰それ」
在花はのそのそとリビングへ這って行った。
「怖いよ」
「だな」
振り返ると琥珀の上半身が目に入った。
「服着なさいよ、莉葉ちゃん来てるのに。なにしてんのよ」
「何って・・・答えていいの?」
琥珀の言ってる意味が分からず、黙ると、
「乃々夏にはわかんねえか」
げらげら笑いながら部屋へ戻って行った。
なんだあいつ・・・
玄関に巨大な苔玉が!
「な、なにこれ」
苔玉はもぞもぞ動き出した。
「き、気持ち悪い・・・琥珀!琥珀!」
「何だよ、うるせえよ」
二階から降りてきた琥珀は上半身裸だった。
「こ、こけ、こけ・・・」
「ニワトリにでもなったつもりか?」
鼻で笑われた。
「でっかい苔玉、何?これ」
大声で騒ぐ私を冷ややかな目で見ている琥珀。
「これ、在花じゃんよ」
「え?」
もそもそ動いてにょきっと顔を出すと、在花だった。
「なにしてんのよ」
ぼっさぼさの髪にくすんだ緑色の子供のころから愛用しているタオルケットに身を包み、うずくまっている。
「在花、どうしちゃったのよ」
理仁のこと、だよね・・・きっと。
今日のあの場面を思い出して、ドキッとなった。
理仁、一体何考えてんのよ。
「理仁と連絡とってないの?」
「理仁?誰それ」
在花はのそのそとリビングへ這って行った。
「怖いよ」
「だな」
振り返ると琥珀の上半身が目に入った。
「服着なさいよ、莉葉ちゃん来てるのに。なにしてんのよ」
「何って・・・答えていいの?」
琥珀の言ってる意味が分からず、黙ると、
「乃々夏にはわかんねえか」
げらげら笑いながら部屋へ戻って行った。
なんだあいつ・・・


